知っておきたい!屋根にソーラーパネルを載せるときの注意点

2017年2月16日にネット通販大手会社の物流倉庫で火災が発生しました。

報道では、1階と2階の天井も焼け落ちたとなっていますので、はっきりとは分かりませんが低層階で火が出たものと思われ、それが倉庫にあった燃えやすい商品、紙やスプレーなどに引火して燃え広がったものと思われます。

火災発生してから4日経ってもまだ煙が上がっているほど、その消火活動は、難航したようです。

なぜ、それほどまでに時間がかかってしまったのでしょうか?

ひとつ原因としては、放水する場所が限られてしまったということです。つまり、倉庫という建築の性格上窓が少なく外壁側から放水できる開口部が小さかったということ。それから屋根にソーラーパネルが載っていて、常時太陽によって発電されている状況であったため、屋根に水をかけることができなかったからです。この状態で、ソーラーパネルに水をかけると感電したり、火災を助長する可能性もあります。

そのような条件の建物は、住宅にもあります。住宅ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)も似ていますよね。特に都心部の木密地域でこのようなことになったらと思うとゾッとします。

弊社は、ZEHビルダーでもありますし、太陽光発電事業も行います。そのためには、以上のようなリスクもあることを理解しておく必要があります。太陽光発電そのものは、日本の将来のためには、原発よりもずっと安全な発電装置ですが、あくまでも大量の電気を発電させますので、人が暮らす住宅に設置をするというときには、このようなリスクも理解しておく必要があります。

その他にも、既存の住宅に太陽光発電を行っている業者が施工をした場合、既存の住宅の劣化状況も把握できないままずさんな工事を行い、火災の原因となった事例もあります。しっかり施工、メンテナンスをしなければ、雨漏りの原因にもなります。

ですから、住宅の屋根にソーラーパネルを載せる場合には、載せれば終わりということではなく、定期的な点検とメンテナンスを行うようにしてください。そして、長期優良住宅のように住宅を100年くらい維持するためには、屋根材のメンテナンスも行えるようにソーラーパネルは、できれば取り外してメンテナンスを行えるタイプを選んでください。そして、それでも火災が起きたときに消火活動が行えるように住宅の周辺に十分なスペースが確保されているか、消化のための開口部は十分かなど、万が一に備えて確認しておきましょう。

 

 

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