地盤調査で何が分かるの?

家を建てるためには、計画するために地盤調査を行います。

家は、一度建ててしまうと簡単には動かせないので、建てる前に地盤調査をして、地盤の状況によって適切な地盤改良を行い、地盤の上に建てられる建物の荷重をしっかり受け止められるようにします。

それは、建築基準法施行令という法律で義務化されていますので、「お金がかかるからやりたくないです」というわけにはまいりません。

スウェーデン式サウンディング

地盤調査にも目的によって、いろいろな方法があるのですが、通常の木造の住宅の場合には、スウェーデン式サウンディング調査を行うことが一般的です。

SS試験(エスエス試験)と言ったりもします。

スウェーデン式サウンディングの様子

スウェーデン式サウンディング調査では、建物の4つ角と中央部の5ポイントを試験することが多いです。

その調査結果によって、調査を行った深さまでの地質やかたさなどが分かります。

深さは、通常10mくらいまで行いますが、もしも支持層と呼ばれるかたい層が見つからない場合には、更に深く調査する場合もあります。

調査時間は、半日くらいです。

ボーリング調査

一般的な住宅よりも大きなビルやマンションの場合には、ボーリング調査(標準貫入試験)を実施することもあります。このボーリング調査は、スウェーデン式サウンディング調査よりもより深くまで調査することができますが、その分費用が高いです。

このボーリング調査をした結果は、柱状図というグラフのような図で表されます。

柱状図の例

この柱状図から、目には見えない地中の様子が見えてきます。

まず、私が確認するポイントは、次の3か所です。

まず、左から見ていきます。

一番左には、目盛りがありますが、これは深さを表しています。これはなんとなくわかりますね。

一番左の印には、土質が記されています。

これは、大きく粘土のように粒子の細かい粘性土と砂のように粒子が大きめの砂質土に分けられます。

この土質は、N値に関係します。砂質土の方がN値が高く出ます。N値が高いとは、かたい層(沈みにくい層)であることを意味します。一番右の印をみますと、深さ5~8mの層のN値が高いですよね。

逆に、その下の粘土質層で、急にN値が低くなっていますね。

このN値が50以上あるところを支持層と言いますが、この支持層は、3mくらいの厚みしかないので、支持できる保証のない層です。およそ厚み5m以上ある層でない場合には、更に深い支持層を探します。

あと、上の図の真ん中の印をご覧ください。ここに地中の地下水が観測された深さが記されています。ここでは、深さ2mくらいから、水が含まれていることが分かります。地下室をつくる場合や、地中梁が深い場合には、施工時の注意が必要であり、この水を汲み上げるための仮設工事に大きな費用が掛かります。

山留め計画の時にも必要

いかがでしたでしょうか?

ボーリング調査は、山留めを計画するときにも必要です。地盤のかたさや土質によって計画が変わってきますので、工事費にも大きく影響します。

山留め計画イメージ

もし、地盤のことでご心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

・上記の山留め計画の工事についてはこちら

一級建築士 佐藤 一成

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